運転手役の男に懲役18年の実刑 群馬・桐生市の組員射殺前橋地裁判決
2024/11/13
群馬県桐生市で2020年、指定暴力団山口組系の男性組員=当時(51)=が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反(発射、加重所持)の罪に問われた桐生市の指定暴力団稲川会系幹部組員の男(57)の裁判員裁判の判決公判が12日、前橋地裁であった。山下博司裁判長は、「単なる運転手役でなく、積極性があった」として懲役18年(求刑・懲役20年)の実刑判決を言い渡した。
判決理由で山下裁判長は、共犯者の同幹部組員の男(63)=両罪などで起訴=の指示に従い運転役を担ったほか、待ち伏せの場所を考えるなど「相応の役割をした」と指摘。背景にこの男と男性組員の金銭トラブルなどがあったが、男性組員に殺害されるほどの落ち度があったとはいえず、「(犯行に)くむべき事情はない」とした。また、複数の前科があり「規範意識が鈍っている」と述べた。
判決によると、男(63)と別の男(47)=両罪で実刑判決、上告中=の両被告、受刑者の男(55)=両罪で実刑判決=と共謀して20年1月24日午後7時ごろ、男性組員が住む桐生市のアパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持。2発を発射して男性組員の頭と胸に命中させ、殺害した。
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[cite] : 運転手役の男に懲役18年の実刑 群馬・桐生市の組員射殺前橋地裁判決 | 上毛新聞社のニュースサイト