運転役の男が起訴内容認める　桐生の組員射殺事件　群馬・前橋地裁で初公判

運転役の男が起訴内容認める　桐生の組員射殺事件　群馬・前橋地裁で初公判
2024/10/25

　群馬県桐生市で2020年、指定暴力団山口組系の組員＝当時（51）＝が拳銃で殺害された事件で、殺人と銃刀法違反（発射、加重所持）の罪に問われた桐生市の指定暴力団稲川会系幹部の男（57）の裁判員裁判の初公判が24日、前橋地裁（山下博司裁判長）であった。男は起訴内容を認めた。

　検察側は冒頭陳述で、同会系幹部組員の男（63）＝両罪などで起訴＝の指示を受けた男が、銃撃の実行役と援護を担った共犯者の男2人を、犯行場所付近まで車で送迎したと指摘。運転手兼見届け役として、逃走先でナンバープレートを外したほか、後日、車を処分したと明かし「計画的な犯行で、重要な役割を担った」とした。

　弁護側は、殺害された組員が、男に対し執拗（しつよう）に金を要求したことが事件の原因だったとした上で、「（男は）従属的な立場だった」と主張した。

　冒頭陳述によると、男は3人と共謀して20年1月24日午後7時ごろ、殺害された組員が住む桐生市のアパート駐車場で拳銃1丁と実弾3発を所持し、2発発射して組員の頭と胸に命中させ、殺害したとされる。

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