群馬 藤岡 国天然記念物の桜がカミキリムシの被害受ける

群馬 藤岡 国天然記念物の桜がカミキリムシの被害受ける
2025/3/19

群馬 藤岡 国天然記念物の桜がカミキリムシの被害受ける

群馬県藤岡市の桜の名所「桜山公園」で、国の天然記念物の桜が、木の中を食い荒らして枯らす特定外来生物のカミキリムシの被害を受けていたことが市への取材でわかりました。

中国などが原産の「クビアカツヤカミキリ」は、幼虫が桜などの木の中を食い荒らして枯らすことから特定外来生物に指定されていて、環境省によりますと、被害は群馬県をはじめ全国15都府県に広がっています。
まもなく花見シーズンを迎える中、群馬県藤岡市の桜の名所「桜山公園」で、国の天然記念物の桜が、クビアカツヤカミキリの被害を受けていたことが市への取材でわかりました。
公園の山頂近くには国の天然記念物の桜およそ200本があり、このうちの1本で去年、カミキリの幼虫が出す「フラス」と呼ばれる木くずとフンが混じったものが見つかり、市の担当者が木の中に幼虫がいるのを確認しました。
市は幼虫を駆除するとともに、現在、被害を受けた桜の経過観察を行っているということです。
市などによりますと、現状ではこのムシに対しては駆除する以外に抜本的な予防策はないということです。
藤岡市文化財保護課の軽部達也文化財統括官は「山頂付近で被害が出るとは考えておらず、衝撃的だった。被害の拡大を防ぐためにもこのカミキリムシを見つけたらすぐ市に連絡してほしい」と話しています。

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[cite] : 群馬 藤岡 国天然記念物の桜がカミキリムシの被害受ける|NHK 群馬県のニュース