群馬 前橋 養豚場で豚熱確認 約8700頭を処分へ
2025/2/22
前橋市の養豚場で県内11例目となるブタの伝染病、CSF=豚熱の感染が確認され、県は、この養豚場で飼育しているブタおよそ8700頭の殺処分を行うことにしています。
県内では先月にも前橋市の別の養豚場で豚熱の感染が確認されていて、県は養豚場に対策の徹底を呼びかけています。
県によりますと、20日前橋市内の養豚場から「死んでいる子豚の数が増えている」と県に連絡があり、検体を国の検査機関に送って遺伝子検査を行った結果、21日、豚熱への感染が確認されました。
県は21日からこの養豚場で飼育されているブタおよそ8700頭の殺処分や周辺の消毒などの防疫措置を始め、来月8日までに完了させる方針です。
県によりますと、この養豚場では野生のイノシシなどの侵入を防ぐ防護柵を設置していました。
また、感染が確認されたブタは生後3週間ほどで、ワクチンの抗体ができる前に感染した可能性があるということです。
一方、周辺にある養豚場ではブタへのワクチン接種が行われていることから、移動や出荷は制限しないということで、県は豚熱はブタやイノシシの病気で人に感染することはなく、感染したブタの肉が市場に出回ることもないと呼びかけています。
県内では先月にも前橋市の別の養豚場で感染が確認されていて、県農政課は養豚場に衛生管理の徹底を呼びかけるとともに「原因をしっかり分析し、必要な対策を検討したい」としています。
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[cite] : 群馬 前橋 養豚場で豚熱確認 約8700頭を処分へ|NHK 群馬県のニュース