群馬 前橋「赤城南面千本桜」も「クビアカツヤカミキリ」被害

群馬 前橋「赤城南面千本桜」も「クビアカツヤカミキリ」被害
2025/4/23

群馬 前橋「赤城南面千本桜」も「クビアカツヤカミキリ」被害

樹木を枯らす特定外来生物の「クビアカツヤカミキリ」の被害が広がる中、前橋市の桜の名所「赤城南面千本桜」でも被害が確認されていたことが市への取材でわかりました。

市は、桜を保護するため、木に殺虫剤の注入を続けるとともに、市民に対して、成虫を見つけたら駆除するなどの協力を呼びかけています。

中国などが原産の「クビアカツヤカミキリ」は、幼虫が桜などの木の中を食い荒らして枯らすことから特定外来生物に指定されていて、群馬県を含む全国15都府県で被害が確認されています。

こうした中、「日本さくら名所100選」に選ばれている前橋市の「赤城南面千本桜」でも被害が確認されていたことが市への取材でわかりました。

市によりますと、去年7月に桜並木にあるおよそ10本の木でカミキリの成虫が見つかり、その後、1本から幼虫が寄生したことを示す「フラス」と呼ばれる排せつ物などが確認されたということです。

市は、桜を保護するため、毎年続けている殺虫剤の注入をことしも来月以降に行うとともに、市民に対して、成虫を見つけたら駆除するなどの協力を呼びかけています。

赤城南面千本桜の保全などを行っている団体の※高橋洋一会長は「先人たちから受け継がれてきた大切な桜なので、なんとか残していきたい。1人でも多くの人にカミキリの脅威に関心を持ってもらい、援助や協力をしてほしい」と話していました。

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[cite] : 群馬 前橋「赤城南面千本桜」も「クビアカツヤカミキリ」被害|NHK 群馬県のニュース