群馬県 観光振興へ 「サイクルツーリズム」の取り組み強化

群馬県 観光振興へ 「サイクルツーリズム」の取り組み強化
2025/5/12

群馬県 観光振興へ 「サイクルツーリズム」の取り組み強化

県内で自然を生かしたさまざまな観光振興が進められる中、県が新たに力を入れているのが、自転車を活用した「サイクルツーリズム」です。
県は今年度から、利根川沿いを走る自転車道を中心としたルートの国による指定を目指すなど取り組みを強化しています。

自転車に乗って観光地を巡ったり自然の景観を楽しんだりする「サイクルツーリズム」は、自転車の愛好家に加え、体験を通じた「コト消費」を重視する外国人旅行客も呼び込もうと、各地の自治体が積極的に取り入れていて、県内でも利根沼田地域でさまざまなサイクリングイベントが行われています。

こうした中、県は、今年度からの10年間の「自転車活用推進計画」をことし3月に策定し、県内でサイクルツーリズムを普及させる取り組みを強化していくことを決めました。

具体的には、渋川市から埼玉県久喜市までのおよそ88キロの利根川自転車道を中心とするルートの環境整備などを進めて、国のナショナルサイクルルートの指定を目指し、ブランド価値の向上につなげることにしています。

また、県内の私鉄が取り組んでいる「サイクルトレイン」と呼ばれる自転車を持ち込んで移動できる電車の周知を進め、愛好家などの呼び込みを図るということです。

県道路管理課は「サイクルツーリズムの促進に向け、市町村や民間とも協力してルート作りなどに積極的に取り組んでいきたい」と話しています。

【民間でコース整備の動きも】
自転車を活用した「サイクルツーリズム」。

桐生市では11日、自転車の愛好家らのグループが整備しているマウンテンバイク専用コースが一部オープンしました。

11日は、30人ほどが訪れ、整備を終えたおよそ2キロのコースを楽しんでいました。

コースを整備している65歳の男性は「このコースは初心者から上級者まで利用できると思います。私も楽しんで利用したいです」と話していました。

愛好家グループではおよそ1年前から整備を進めていて、最終的には20キロ程度のコースをつくることにしているということです。

愛好家グループの貝之瀬賢人さんは「コースを完成させて、日本各地や世界から自転車好きの人たちを桐生に呼び込めれば」と話していました。

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[cite] : 群馬県 観光振興へ 「サイクルツーリズム」の取り組み強化|NHK 群馬県のニュース