群馬県 児童虐待 昨年度1800件余 高止まりの状況続く

群馬県 児童虐待 昨年度1800件余 高止まりの状況続く
2025/2/28

群馬県 児童虐待 昨年度1800件余 高止まりの状況続く

昨年度に県内の児童相談所が対応した児童虐待の件数は速報値で1800件あまりで、前の年度からわずかに減りましたが、県は高止まりの状況が続いているとして、引き続き虐待防止の取り組み強化を図っていきたいとしています。

県によりますと、昨年度、県内の児童相談所が対応した児童虐待の件数は速報値で1832件でした。
県は、今回から国に合わせて集計の方法を見直していて、新たな方法で集計した前の年度の1835件と比べると3件減少しましたが、高止まりの状況が続いています。
虐待の種類別ではことばによる脅しや、子どもの前で家族に暴力をふるうなどの「心理的虐待」が1111件と最も多く、次いで、殴る、蹴るなどの「身体的虐待」が410件、食事を与えないなどの「ネグレクト」が277件、「性的虐待」が34件となっています。
また、虐待をした人は実の父親が888件、実の母親が686件と、両親からの虐待が全体の85%以上を占めています。
県は、引き続き虐待防止の取り組み強化を図っていきたいとしていて、県児童福祉課は「虐待が深刻化する前に自治体や児童相談所に相談することが子どもの将来を救う。気になる点が少しでもあれば全国共通のダイヤル『189』を利用するなど相談してほしい」と話しています。

—–
[cite] : 群馬県 児童虐待 昨年度1800件余 高止まりの状況続く|NHK 群馬県のニュース