群馬県伊勢崎市の上武道路・家族3人死亡事故 遺族が訴因変更求める要望書提出

群馬県伊勢崎市の上武道路・家族3人死亡事故 遺族が訴因変更求める要望書提出
2024/09/27

今年5月、群馬県伊勢崎市の国道17号・上武道路で、トラックに衝突され乗用車の家族3人が死亡した事故で、被害者の遺族が、「過失運転致死傷罪」で起訴されたトラックを運転していた男の訴因を、より刑が重い「危険運転致死傷罪」へ変更を求める要望書を27日前橋地検に提出しました。

事故は今年5月、伊勢崎市の国道17号・上武道路で、トラックが対向車線の乗用車2台と衝突し、2歳の塚越湊斗ちゃんを含む家族3人が死亡しました。前橋地検は今月10日、トラックを運転していた吉岡町の鈴木吾郎被告を、逮捕容疑の「危険運転致死傷罪」より刑が軽い「過失運転致死傷罪」で起訴し、飲酒運転については「捜査を継続する」としていました。

「これが過失のまま起訴されてしまうのは、本人たちも悔しいだろうし、私たちも到底納得できないものだし、本人たちのことを考えると悔しくて仕方がないです」(湊斗ちゃんの母親)

今月16日の会見で湊斗ちゃんの母親はこのように述べ、遺族は「危険運転致死傷罪」での起訴を求めていました。

27日遺族が前橋地検を訪れ、「危険運転致死傷罪」に訴因を変更するよう求める要望書を提出しました。

要望書では、鈴木被告が会社でのアルコールチェック後に飲酒したのは悪質などと訴えたうえで、事故を起こした時点で「すでにアルコールの影響により正常な運転が困難な状態」だったとして、より刑が重い「危険運転致死傷罪」を適用するよう求めています。遺族は約10分間、担当検事と面会したということです。

「危険運転に向けて訴因変更をするように捜査をしていただいている段階で、担当の検事からも努力するというお答えをいただきました」(遺族)

遺族はこのように語り、担当検事が訴因変更に前向きな姿勢であることを明らかにしたうえで、現在の起訴内容には改めて「納得できない」と述べました。

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