知人の妻殺害の罪 ネパール国籍の男に懲役17年の判決 前橋地裁
2024/08/29
一昨年11月、群馬県伊勢崎市のアパートで知人の妻を刃物で刺し殺害したとして殺人の罪に問われたネパール国籍の男に対し、前橋地裁は29日、懲役17年の判決を言い渡しました。
伊勢崎市柳原町の会社員でネパール国籍のアサリヤ・ビッショ・ラジ被告は一昨年11月、車の貸し借りをめぐり、知人の妻のネパール国籍の女性の顔や胸などを包丁で刺し殺害したとして、殺人の罪に問われています。
これまでの公判で検察側は、「何の落ち度もない被害者をめった刺しにしたことは残忍」などとして懲役18年を求刑。弁護側は、「アルコール依存症の被告人は飲酒の影響で意図せず偶発的に犯行を行った」などと主張していました。
29日の公判で橋本健裁判長は、「凶器の刃が欠けるほど強く顔や胸を刺した犯行は強固な殺意に基づいた残忍なもの」と指摘しました。
そしてアルコールの影響については「起訴前の精神鑑定や犯行当時の行動をふまえると、酩酊の程度は軽微」などとして懲役17年の判決を言い渡しました。
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