県防災ヘリ事故から6年 追悼式で犠牲者の冥福祈る 群馬・中之条町

県防災ヘリ事故から6年 追悼式で犠牲者の冥福祈る 群馬・中之条町
2024/08/10

県防災ヘリ事故から6年 追悼式で犠牲者の冥福祈る 群馬・中之条町

県の防災ヘリコプターが墜落し、乗っていた9人全員が犠牲になった事故から6年が経った10日、墜落現場近くの中之条町の渋峠などで追悼式が行われ、犠牲者の冥福を祈りました。

事故は、2018年8月10日、登山道の視察をしていた県の防災ヘリコプター「はるな」が中之条町の山中に墜落し、乗っていた県の防災航空隊と消防隊員あわせて9人が死亡したものです。

墜落現場近くの中之条町の渋峠で行われた追悼式では、事故発生時刻の10時1分にあわせ黙とうがささげられました。

山本知事は「二度と事故を起こさぬよう防災航空体制の安全管理に全力を尽くし、県民の安全安心を守っていくことを固く誓い申し上げます」と追悼の辞を述べました。

遺族を代表して塩原喜好さんが「最愛の家族を失った悲しさ寂しさ辛さは一生忘れることができません」と述べ、「事故の悲惨さや遺族の悲しみを社会や後世に伝えてほしい」と事故機の保存や展示を県に要望しました。

この後、参列者によって献花が行われ、犠牲者を悼みました。追悼式は、このほか前橋市の県消防学校でも行われ、あわせて150人が参列しました。

追悼式後山本知事は、事故機の保存や展示について、遺族側から「県庁で」という要望もあることに触れ、「県庁は大人から子どもまで訪れる場所なので、いろいろな意見があり簡単ではないと思いますが、どこか適切な保管場所をよく検討して、探したい。」と話しました。

また、来年7月に完成予定の慰霊登山道については、「できるだけ早く開通できるように努力していきたい」と話しました。

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