県民会館 山本知事が廃止を正式に表明 群馬・前橋市
2025/5/15
存廃が議論されていた群馬県前橋市の県民会館について、山本知事は15日の定例会見で県民ニーズの減少や多額の改修費を理由に廃止すると正式に表明しました。
山本知事は15日の会見で県民会館の廃止を発表しました。
県民会館は1971年に設置され、前橋市内で唯一となる2000人規模のホールを持つ県有施設です。
県は2020年、県有施設のあり方を見直すなかで一度、廃止を検討しましたが、前橋市や市議会、市民団体から存続を求める声が上がり、大ホールに限定して当面存続させることを決めました。
しかし去年、県は今年度以降の予約の受け付けを停止、再び施設の存廃が注目されていました。
山本知事は廃止の理由として、「県民ニーズの減少」を挙げました。県によりますと、大ホールの年間利用者数は1989年の42万人をピークに減少を続け、去年は11万人と4分の1まで落ち込んでいます。
また県の試算では、10年間で約50億円にのぼる改修費用が必要とされていて、知事は「多額の工事費をかけてまで改修を行う必要性は低い」との判断を示しました。
今後については県民会館の周辺エリアを活用し、「新しい文化拠点」の整備を検討する方針です。県では、建物の解体を基本方針としていますが、検討の結果によっては利活用の可能性もあるとしています。
県は、県民会館の設置に関する条例の廃止案と新たな拠点整備に向けた調査費などを盛り込んだ補正予算案を22日に開会する県議会に提出することにしています。
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