桐生市生活保護費不適切支給賠償訴訟「当時の所長が分割了承」

桐生市生活保護費不適切支給賠償訴訟「当時の所長が分割了承」
2025/2/28

桐生市生活保護費不適切支給賠償訴訟「当時の所長が分割了承」

桐生市による生活保護費の不適切な支給をめぐって、受給者3人が賠償を求めている裁判で、市は、3人のうちの1人について、当時の福祉事務所の所長が一括支給の生活保護費を分割で支給することなどを了解していたことを明らかにしました。

桐生市が生活保護費を分割で渡して全額を支給しないなどの不適切な支給を繰り返していた問題で、60代の男性など3人の受給者が、生活保護法や憲法に違反するとして市に賠償を求める訴えを起こしています。
この裁判が28日、前橋地方裁判所で開かれ、市は、60代の男性について、当時の福祉事務所の所長が生活保護費を1日1000円に分割して支給することや全額を支給していなかったことなどを了解していたことを書面で明らかにしました。
裁判の後、原告の弁護団は「生活保護費の不適切な支給について所長の関与が明らかになった。組織的なものだったのではないか」と話していました。
この問題をめぐっては、市の第三者委員会が現在、調査を続けていて、3月をめどに報告書をまとめ、市に提出することにしています。

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[cite] : 桐生市生活保護費不適切支給賠償訴訟「当時の所長が分割了承」|NHK 群馬県のニュース