日本版ライドシェア導入へ 群馬・桐生市が関東初の申し出

日本版ライドシェア導入へ 群馬・桐生市が関東初の申し出
2024/08/19

群馬県桐生市は、一般のドライバーが自家用車を使い有料で客を乗せるいわゆる「日本版ライドシェア」の導入に向けて、関東の自治体としては初となる申し出を国土交通省に行ったと19日発表しました。

自家用車活用事業、いわゆる「日本版ライドシェア」は、タクシー不足が深刻な地域などで一般のドライバーが自家用車を使い有料で客を乗せる仕組みです。ことし4月以降は東京や京都など大都市を中心とした地域で始まっています。

こうした地域は国が民間の配車アプリのデータをもとにタクシーの不足台数を算出していますが、それ以外の多くの地域では配車アプリの導入が進んでいないため不足の状況が把握できず、タクシーが不足している状況でもライドシェアは導入できませんでした。

しかし、地元の自治体が不足台数を調査した場合には、曜日や時間を問わないライドシェアの導入が認められることから桐生市は今回、山梨を含む関東1都7県では初めてとなる自治体からの実施に向けた申し出を国土交通省に19日付で行いました。

市の調査によりますと、市内の民間タクシー事業者3社の運行台数は、需要が高まる午後5時から午前0時の時間帯で、新型コロナの流行前は59台ありましたが、ことし3月の時点では15台と75%も減少しています。これにより週末には10台程度不足する状況が続いているということです。

荒木市長は、「ライドシェアの導入により交通弱者の支援のみならず、夜間の飲食店の支援にもつながれば」と述べました。

申し出を受けた国交省では、今後、地方のタクシー事業者に対し参入の意向調査などを行うことになります。市は年内の導入を目指すとしています。

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