官製談合事件　副市長と商工会議所の会頭を送検　群馬・藤岡市

官製談合事件　副市長と商工会議所の会頭を送検　群馬・藤岡市
2025/5/15

去年、群馬県藤岡市が発注した公共工事の一般競争入札で業者に最低制限価格を漏らしたとして、副市長と商工会議所の会頭が１５日に送検されました。

官製談合防止法違反などの疑いで送検されたのは、藤岡市の副市長・塚本英夫容疑者（５７）と藤岡商工会議所の会頭で藤岡市の建設会社多野産業の社長・小坂裕一郎容疑者（７０）です。

警察によりますと塚本容疑者は、去年６月下旬から７月３日に「平井小学校体育館の大規模改修建築工事」の一般競争入札で最低制限価格の６８５６万１０００円を小坂容疑者に漏らしこの価格と同額で落札させた疑いが持たれています。

市によりますと、小坂容疑者が社長を務める土木建築会社は、過去５年間で市の発注工事１２件を落札し、うち９件で落札額を予定額で割った落札率が９６％を超える高い水準だったということです。

塚本容疑者は入札業者を選定する委員会の委員長を務めていたということです。

警察は、２人の間に金銭の授受がなかったかなど実態の解明を進めることにしています。