劇症型溶血性レンサ球菌感染症患者数 過去最多の2倍超 群馬
2024/10/18
手足のえ死などを引き起こし、死に至ることもある「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」について、県内のことしの患者数は、過去最多だったおととしの2倍を超える29人にのぼっていることが県のまとめでわかりました。
このうちの3人が亡くなっているということで、県は手洗いや傷口の消毒など基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」は、手や足のえ死や多臓器不全などを引き起こし、30代以上が感染するケースが多いとされていて、症状が急激に悪化して死に至ることもあります。
県衛生環境研究所によりますと、県内のことしの患者数は、今月13日までで29人となり、過去最多だったおととし1年間の13人の2倍を超えています。
年代別では、20代と30代がそれぞれ2人、40代が4人、50代が1人、60代が4人、70歳以上が16人となっています。
さらに、このうちの3人が亡くなっているということです。
感染経路は、手や足などの傷口や飛沫などからが多く、特に傷口からの場合は、急に重症化することがあるということです。
県衛生環境研究所は、手洗いや傷口の消毒など基本的な感染対策を徹底するとともに、傷口が腫れるなどの症状がある場合は、すみやかに医療機関で受診するよう呼びかけています。
「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の患者が増えていることを受け、専門家は基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。
県衛生環境研究所感染制御センターの吉住正和主席研究員によりますと、感染経路は、手や足などの傷口や飛沫からが多いということです。
感染の初期段階では、発熱やのどの痛み、全身のけん怠感や下痢などかぜに似た症状があり、特に傷口から感染すると急に重症化することがあるということです。
吉住主席研究員は「小さい傷でも感染する可能性があるので、傷口は清潔に保つようにし、手洗いやマスクを着用するなどの対策を取ることが大切だ。もし傷口に異常が見られたら速やかに医療機関で受診してほしい」と話していました。
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