中心街のシンボル「前橋テルサ」(群馬・前橋市)解体へ 多額の更新費用に、引受先も決まらず… 維持困難と前橋市

中心街のシンボル「前橋テルサ」(群馬・前橋市)解体へ 多額の更新費用に、引受先も決まらず… 維持困難と前橋市
2024/8/22

中心街のシンボル「前橋テルサ」(群馬・前橋市)解体へ 多額の更新費用に、引受先も決まらず… 維持困難と前橋市

 2023年3月から閉館状態が続いている群馬県前橋市の複合施設「前橋テルサ」(千代田町)について、市が解体する方針を固めたことが分かった。中心街のシンボル的な存在だったが、管理や老朽化した設備の更新などに多額の費用が必要で財政負担が大きく、民間の引受先も見つからないため、維持は困難と判断した。跡地は当面、周辺の再開発で使えなくなる「前橋中央イベント広場」の代替地とする考え。長期的な活用法は改めて検討する。

 前橋市によると、閉館後も最低限の維持管理に必要な費用として年間約4000万円を支出しており、再開後に長期的に運営するには経年劣化した設備の更新などで約18億円が必要と試算していた。