「命に関わる!」 リチウムイオン電池がごみ収集車内で発火 群馬・前橋市、適切な分別呼びかけ
2024/8/22
21日午後1時50分ごろ、群馬県前橋市城東町で不燃ごみの回収をしていたごみ収集車内で、リチウムイオン電池が発火する事案があった。作業員2人が消火器で消火し、火はすぐに消し止められた。けが人はいなかった。同市ごみ収集課は同電池を含め、ごみの適切な分別を徹底するよう呼びかけている。
スマートフォンやパソコン、タブレット端末などに使われているリチウムイオン電池は破損や変形で発火する恐れがある。収集車から取り出されたリチウムイオン電池も真っ黒に焼け焦げ、原形が分からないほど変形していた。
作業員の男性は「ごみの中から黒い煙が見えた後、炎が上がった。爆発していたら大けがをするところだった」と驚いた様子。電池は他の不燃ごみと一緒に袋に入った状態で捨てられており、「一つずつ袋の中まで確認できない。ルールは守ってもらわないと」と強調した。
前橋市ごみ収集課によると、昨年度までの10年間で収集車の火災は10件あった。ライターやスプレー缶による発火が多くを占めたが、今年発生した全3件はリチウムイオン電池による事案だった。同市の収集車には鉄の板を回してごみを車内の収納スペースに押し込む機能が付いており、同電池が紛れ込み強い圧力がかかると、発火し、車が炎上する事態になりかねない。
リチウムイオン電池は本体から電池を取り出せば、回収に協力する家電量販店に持ち込める。また同市では、取り外せない場合は大きさを限定して「資源の日」に危険ごみとして回収している。担当者は「作業員や周辺住民の命に関わる。小型の機器などに内蔵されていることが多く気付きにくいが、きちんと調べて分別して」と呼びかけている。
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